発達障害 用語集

発達障害(ADHD・ASD等)に関する専門用語を、診断基準や研究文献を明示しながら解説します。

分野
50音索引
ASD

ARFID

ARFID(Avoidant/Restrictive Food Intake Disorder:回避・制限性食物摂取症)は、DSM-5(2013)で新設された摂食障害の診断カテゴリ。ASDでの併存率が高いことが報告されており、感覚過敏や強いこだわりと関連します。

ASDコア

ASD

ASD(自閉スペクトラム症)の定義、中核特徴、診断基準を DSM-5-TR と ICD-11 に基づき解説。社会的コミュニケーション、限定的・反復的行動、感覚の特異性、サブタイプ研究まで網羅的に紹介します。

ADHDコア

ADHD

ADHD(注意欠如・多動症)の定義、症状、診断基準、併存する特徴を最新の DSM-5-TR と ICD-11 に基づき解説。大人・子どもそれぞれの特徴や関連する研究知見を網羅的に紹介します。

ADHD

ADHDのサブタイプ(表現型)

ADHDのサブタイプ(表現型)を解説。DSM-5-TRにおける不注意優勢・多動衝動優勢・混合の3分類と、それぞれの特徴・日常での現れ方を整理します。

ASD

AuDHD

AuDHD は、ASD(Autism)とADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)が併存する状態を指す非公式の当事者語。SNSを中心に広まった略語で、学術用語ではありません。医学的には ASD-ADHD comorbidity と表記されます。

発達障害全般

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)の定義、食品源、ADHDとの関連を示す研究エビデンスを解説します。

神経科学・生理

概日リズム

概日リズム(サーカディアンリズム)の定義、体内時計の神経基盤、クロノタイプ、ADHDと睡眠相後退の関係を解説。メラトニンの役割と光・生活習慣による調整方法も紹介します。

発達障害全般

概日リズム睡眠・覚醒障害

概日リズム睡眠・覚醒障害の定義、主な病型(睡眠相後退型など)、ADHDやASDとの関連を解説します。

発達障害全般

過剰診断

過剰診断(overdiagnosis)の定義、ADHDにおける過剰診断論争の概要、過少診断との対比を整理します。

ASD

カモフラージュ

カモフラージュ(Camouflaging)は、ASD当事者が定型発達者のふるまいを模倣・補償し、社会に溶け込もうとする適応戦略。Hull ら(2017)は Compensation・Masking・Assimilation の3要素から構成されるモデルを提唱しました。

ASD

感覚プロファイル

感覚プロファイル(Sensory Profile)は、Winnie Dunn(1997)が提唱した感覚処理モデル。神経閾値と自己調整方略の2軸から、低登録・感覚探求・感覚回避・感覚敏感の4象限で個人の感覚スタイルを類型化します。

生活・社会

合理的配慮

合理的配慮の定義、障害者差別解消法における位置づけ、2024年改正による事業者への義務化、発達障害領域での具体例を解説。職場・教育・医療での実装のポイントを紹介します。

神経科学・生理コア

実行機能

実行機能(エグゼクティブ・ファンクション)の定義、抑制・ワーキングメモリ・認知的柔軟性の3つの中核要素、ADHDやASDとの関連、評価方法までを神経科学的知見に基づき解説します。

ASD

自閉性バーンアウト

自閉性バーンアウト(Autistic Burnout)は、Raymaker ら(2020)が定義した状態概念。慢性的な疲労、ASD特性のコントロール喪失、機能水準の低下の3要素を特徴とし、長期のマスキングや過剰な社会的要求への曝露が主因とされます。

発達障害全般コア

神経発達症(発達障害)

神経発達症(発達障害)の定義、DSM-5-TR・ICD-11 における分類、ADHD・ASD・LD・DCD など主要な下位カテゴリを解説。医学用語と法制度上の「発達障害」の違いも整理します。

診断・評価

DSM-5-TR

DSM-5-TR(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版テキスト改訂版)の位置づけ、DSM-5 との違い、神経発達症の記載内容、臨床現場での使われ方を簡潔に解説します。

発達障害全般

二次障害

発達障害における二次障害の定義、代表的な症状(うつ病・不安障害・引きこもり)、予防と早期発見のポイントを解説します。

ASD

二重共感問題

二重共感問題(Double Empathy Problem)は、Milton(2012)が提唱した枠組み。ASDと定型発達者の相互理解の難しさは、ASD側の共感欠損ではなく、両者の認知スタイルの差異による双方向的な現象であるとする立場です。

発達障害全般コア

ニューロダイバーシティ

ニューロダイバーシティ(神経多様性)の概念、提唱の経緯、医学モデルと社会モデルの違い、雇用・教育・支援における実践までを包括的に解説。発達障害の捉え方を変える視点を紹介します。

治療・支援

認知行動療法(CBT)

認知行動療法(CBT)の定義、基本構造、ADHD・ASDを含む発達障害領域での適応、エビデンスの現状を解説。うつ・不安の併存症治療としての役割も整理します。

治療・支援

ペアレントトレーニング

ペアレントトレーニング(ペアトレ)の定義、代表的プログラム、ADHD・ASDへの効果、日本での実施状況を解説。親が子どもの行動を科学的に理解し対応スキルを学ぶ構造化された支援を紹介します。

ASD

マスキング

マスキング(Masking)は、ASD特性を周囲から隠すために行う適応戦略。表情や反応の抑制、常同行動の我慢などにより「定型発達に見える」状態を意図的に作り出す行動で、長期的な疲弊や自己喪失感と関連します。

治療・支援

メチルフェニデート

メチルフェニデート(コンサータ)の作用機序、適応、主な副作用、日本での処方ルール(登録制)を解説します。

神経科学・生理

ワーキングメモリ

ワーキングメモリの定義、Baddeleyのモデル、ADHD・学習症での困難、評価法と支援の実際を解説。脳内で情報を一時保持しながら操作する実行機能の中核要素を整理します。